Peter Cetera Symphony 2003 at the Fraze Pavilion, Kettering, OH
2003年8月8日、Peter Ceteraは、オハイオ州KetteringにあるThe Fraze Pavilionにて、デイトン・フィルハーモニー管弦楽団との共演で、野外コンサートを行いました。「Glory Of Love」が世界的に大ヒットしていた1985 (筆者訂正:1986) 年以来、Peterの大ファンである私は、いつか日本で彼のライブをみることを楽しみにしてきました。しかしながら、残念なことに、Peterのソロ初来日公演は、未だに実現に至ってません。そんな折、2003年に入って、Peter Ceteraは、全米各地のオーケストラとの共演で、夏から秋にかけて、7年振りとなる全米ツアーを行うことを、発表しました。今度こそ観たいということで、ついに渡米することを決意し、ticketmaster.comで、チケットをオンラインで購入しました。ということで、ついに初めてPeterのコンサートを観れるということだけでも、その日は、私にとって実に特別な日でありましたが、更に、バンド・メンバーの一人が、音楽界での影の功労者でありギター名手である、あのBruce Gaitschと知り、それだけで、今回のコンサートがどんなに素晴らしいものとなるはずであるのか、想像に難くなかったですし、実際、私が今まで見てきた色々なコンサートの中でも、格別の思い出に残る印象的なコンサートとなるはず、という意味でも特別な日でありました。
朝、会場の下見をしに行ったところ、既に、スタッフによるステージの設営が、始まっていました。とりあえず、会場の写真を撮った後、 アメリカ空軍博物館へ観光に行きました。それから、ホテルへの帰路途中、再度、会場に立ち寄ったところ、聞き覚えのある曲が聞こえてきました。そうです! 「No Explanation」でした。車から降りて、急いで、リハーサルの模様を垣間見れるところがないか探しに、会場へ向かいました。しかし、会場のメインゲートは閉まっていたので、会場の周りをぶらついてみたところ、ステージ横のゲートを発見。 そこからは、リハーサルの模様がよく見えました。そして、ステージ上には、あのPeter Ceteraが確かに居ました!! リハーサル中、Peterは「Baby What a Big Surprise」や「Glory Of Love」の一部を歌いながら、オーケストラのメンバー達やバンド・メンバーに、いろいろなことを指図していました。暫くその模様を眺めた後、リハーサルはまだ続いていましたが、一息入れにホテルに戻ることにしました。というのも、これ以上リハーサルの模様を聴いていると、その夜のコンサートでの感動が、半減してしまうような気がしたからです。ということで、後ろ髪を引かれつつ、一旦会場を後にしました。
午後6時30分頃、会場に向かいました。私の座席位置は、前から3列目で、ステージの眺めは最高でした。暫くして、Peterのマネージャーさんが、わざわざ挨拶に来てくれました。しかも、その際に、Bruce Gaitschまでが、挨拶にわざわざ来てくれまして、大変驚きましたし、本当に光栄に思いました。そして、後は、ひたすら開演時間を待ちましたが、本当に時間が長く感じられました。
午後8時40分頃、指揮者のArnie Rothの下、デイトン・フィルハーモニー管弦楽団と(通称「the Baad Daddies」ことBruce Gaitsch (アコースティック・ギター)、Gene Miller (アコースティック・ギター、バックコーラス)、Tony Harrell (キーボード)と、Kim Keyes (パーカッション、バックコーラス) からなる)バンド・メンバーによるChicago及びPeter Ceteraのソロ曲のインスト・メドレー「Cetera Overture / Medley」の演奏で、コンサートはついに幕開けました。そして、黒のスーツに白のシャツを身に纏った、あのPeter Ceteraが、ついにステージ上に現れました。そして、「No Explanation」を歌い始めました。勿論、Peterの登場と共に、私達ファンは一斉に盛り上がりました。Peterは、見た目は勿論のこと、サウンドもとても素晴らしかったです。1曲目を終えた後、Peterは「友達に話したいことがある」と言って、モニタートラブルか何かを調整するように、PAのエンジニアのところに話しにいきました。次の曲は、「Baby What A Big Surprise」でしたが、モニタートラブルか何かの為に、Peterは、歌の出だしを歌い損ねかけました。そして、次は、18年程前にアルバム『ソリテュード~ソリティア』を買うきっかけとなった名曲「Glory Of Love」。ついに、生まれて初めて、この曲を生で聴けました! そして、アコースティック・ギターを肩から掛けたPeterは、ソフト・バラード「If You Leave Me Now」を、弾きながら歌いました。次の「After All」では、バックコーラスのKim Keyesをステージ中央に迎えました。最初の数小節、KimはCherのハスキーボイスを真似て歌い、更にCherのように髪を肩越しに跳ね上げる仕草まで真似て、Peter本人や我々観客を笑わせてくれました。Peterがわざとぞっとした表情を浮かべ、Kimに止めるよう合図を送ると、そのまま自然に普通の歌い方に戻り、彼女自身のパートをこなしました。その曲の後、Bruce Gaitschが、聞き覚えのあるギターのイントロを弾き始めました。「Restless Heart」でした。この”アンプラクド”ヴァージョン、実にスムースでメローな感じでした。そして、このコンサートを観に来ている多くの人にとって、ハイライトの一つである名曲「Hard To Say I'm Sorry」がついに披露されました。しかも、「Get Away」のブラス・セクション入りのインストでのエンディング付きでした。
幕間に、ノイズ対策の為、Peterのマイクスタンドの下に、カーペットが敷かれました。そして、15分程の休憩時間の後、指揮者のArnie Rothの下、デイトン・フィルハーモニー管弦楽団による「West Side Story」からのインスト・メドレー「Overture - West Side Story」の演奏で、コンサートの後半が、幕開けました。そして、その演奏の中、Peter Ceteraとバンド・メンバーが、ステージ上に現れました。黒のスーツに新しく黒のシャツを身に纏ったPeterは、コンサート前半よりももっとさっぱりしたように見えました。Peterは、Kimをステージに迎え、「Feels Like Heaven」を歌い始めました。この曲では、特に、Kimの予想以上に見事な声量と声域に、とりわけ圧倒されましたし、言うまでもなく、天にも昇る気持ちにさせてくれました。次は、「Even A Fool Can See」。この”アンプラクド”ヴァージョンも、実にスムースでメローな感じでした。次の曲に行く前に、Peterは、Bill ChamplinからChicagoのアルバム『17』用に共作した曲を演るべきだと、薦められたことを明かしました。しかも、Billから助言された時、何の曲のことを言ってるのか、すぐには思い出せなかったことも、明かしました。というのも、Chicago時代を含め、この曲は、今まで一度もライブで演奏したことがなかったからだそうですが、今回はシンフォニー・オーケストラも一緒ということで、まさに演るにうってつけの楽曲だ、とコメント後、「Remember The Feeling」を始めました。Peterが歌いだすと、客席の一部から拍手や歓声が起こりました。次は「One Good Woman」。この曲では、Peterが、アルバム『ワン・モア・ストーリー』のプロモーションで、1988年に来日した際に、テレビの歌番組「夜のヒットスタジオ」で生で歌ってたシーンを、思わず思い出しました。それから、Peterは、Kimをステージに迎え、私がPeterの大ファンになることを決定付けた名曲「Next Time I Fall」を歌い始めました。典型的なセテラ節とKimの素晴らしい歌声が相俟って、実に素晴らしい競演でした。続くChicago時代の大ヒット曲「You're The Inspiration」では、Peterが歌いだすや否や、観客から、大きな喚声と拍手喝采が沸き起こりました。そして、最後は、Chicagoの代名詞でもある初期の名曲「25 Or 6 To 4」。オーケストラのブラス・セクションをフィーチャーしたこの曲は、今回のコンサートでは、新ヴァージョンで披露され、Chicago初期のあの名曲だと気付いた観客から、次々に大きな喚声と拍手喝采が沸き起こりました。
鳴り止まぬ物凄い拍手喝采とスタンディング・オベーションを受け、Peterは、アンコールのステージに戻ってきました。そして、ピアノとパーカッションとチェロだけのシンプルな演奏をバックに、「Have You Ever Been In Love」を歌いましたが、この曲でのPeterの歌声は、実に、心に染みて、今でも耳から離れません。そして、その曲が終わってもなお、いつまでも鳴り止まぬ物凄い拍手喝采とスタンディング・オベーションに、Peterは、もう一度、ステージに戻ってきて、もうこれ以上演奏する曲はない、と言って、コンサートを終えました。こうして、午後10時30分頃に、物凄い拍手喝采とスタンディング・オベーションの中、コンサートは終了しました。因みに、セット・リストは次のようなものでした:
1. Cetera Overture / Medley
2. No Explanation
3. Baby What A Big Surprise
4. Glory Of Love
5. If You Leave Me Now
6. After All (Duet)
7. Restless Heart - Contrabass Only
8. Hard To Say I'm Sorry / Get Away
Intermission
1. Overture - West Side Story
2. Feels Like Heaven (Duet)
3. Even A Fool Can See
4. Remember The Feeling
5. One Good Woman
6. Next Time I Fall (Duet)
7. You're The Inspiration
8. 25 Or 6 To 4
encore
9. Have You Ever Been In Love - Cello Only
今回のコンサートを見て、Peterのクリスタル・ボイスと呼ばれる透明感のある澄んだ声は、オーケストラによるゴージャスなアレンジに、見事にマッチしていると思いました。実際、Peterのゴールデン・ボイスは、夜空に透き通るように響き渡っていましたので。それに、コンサート全体を通して、Peterは、観客にジョークを飛ばしたり、バンド・メンバーとコンタクトを取り合ったりして、終始上機嫌だったのも、印象的でした。実際、バックコーラス兼デュエット・パートナー担当のKim Keyesやバックバンド「the Baad Daddies」を、何度も紹介していましたし、音響や照明をはじめとする、すべてのスタッフにも謝辞を述べる等、非常に礼儀正しく、フレンドリーでしたし、更には、愛娘のSennaから貰った、笑顔のスカルリングをはめていることにまでも触れていましたので。それに、雨が降りそうで、蒸し暑いこともあり、ステージ上のPeterは、汗だくで、度々ハンカチを取り出して、額の汗を拭う程でしたが、それでも、ステージにいることを楽しんでいるように見えました。
ということで、コンサートは実に素晴らしいものでしたが、更に素晴らしいことに、終演後、私の生涯の夢がついに叶うこととなりました。Peterのマネージャーさんの計らいで、あのPeter Cetera本人に、直に会えることとなったのです。ということで、バックステージに向かって、ステージの方へ歩いていくと、そこには、ファンと談笑しているBruce Gaitschが居られたのですが、何と驚くべきことに、私に気付いたBruceは、私を暖かく迎えてくれました。早速、一緒に写真を撮ってくれるように頼み、それから、サイン用に用意しておいたBruceのアルバム『A Lyre In A Windstorm』のCDとサインペンを取りだし、「サインしていただけませんか?」と尋ねたところ、Bruceは次のようにサインしてくれました:
ところで、私は、Bruceの奥さんでもあるJaney Clewerも、会場に来ているのではないかと思い、彼女のアルバム『Kiss By Kiss』も持ってきていたので、それもBruceに見せたところ、とても驚いてましたが、嬉しそうでした。それから、Bruceの曲は、Richard Marxのアルバムを全部持っていることからも、特に、Richard Marxとのコラボレーション作品を中心に、結構持っていることを、Bruceに話したところ、大変驚いた様子で聞いてくれました。このように、良い感じで会話を楽しむことができました。
それから、Bruceに、バックステージにはどうやって入ったら良いのか、尋ねました。というのも、既に、アフターショー用のバックステージ・パスを持ってたからなんですが、なんと、Bruce本人が、直々に連れて行ってくれました。そして、そこで、他のメンバーのGene Miller、Tony Harrell、Kim Keyesと、指揮者のArnie Rothに会いました。で、バンド・メンバーと共に写真を撮った後、良い感じで会話を楽しみました。その際、Bruceが、コンサートのセット・リストをくれました。
暫くして、Peter本人が、ついにマネージャーさんと家族を伴って、部屋に入ってきました。その瞬間、一気に緊張して、頭の中が真っ白になってしまいそうになりました。でも、Peterは、とても親切丁寧に、気さくに接してくれました。とりあえず、Peterとその家族の皆さんに、お土産を渡しました。ただ、娘さんのClaireは、その日は会場に来てなかったので、彼女へのお土産は、Peterに託しました。それから、色紙とサインペンを取りだし、「サインしていただけませんか?」とPeterに尋ねたところ、「いいよ!」との返事でしたので、色紙を渡して、その際に「Takaと言います」と自己紹介しました。ただ、私のサインペンの滑りが良くなかったので、私の名前を書く際、ちょっとペン先がひっかかってしまいましたが、Peterは、次のようにサインしてくれました:
それから、Peterは、私のそばに腰掛けて、私の言うことに耳を傾けながら、とても優しく接してくれました。ですので、Peterに対し、「まだ13 〔ママ〕 歳だった1985 〔ママ〕 年以来のファンで、アルバム『ワン・モア・ストーリー』のプロモーションで、1988年に来日した際には、テレビで拝見しました。そして、この18 〔ママ〕 年間、ずっとあなたのコンサートを心待ちにしてきました。そんな私も今や31歳ですが、漸く、私の長年の夢が実現しました。」と、熱い想いを伝えました。Peterは、「ステージは良く見えた?」と訊いてきたので、「ええ。前から3列目の席でしたので、とてもよく見えましたし、実際、とても素晴らしいコンサートでした。」と答えました。それから、「私のホームページ上にて、今回のコンサートについてレポートしてほしい、との要望を、多くの日本のファンの方達からいただいていますので、勿論、喜んでするつもりですが、他にも、日本で是非ともコンサートを見たい、との意見が、多数寄せられています。実際、ソロになってからは、一度も来日公演を行ってきてないですよね。」と言ったところ、「日本には本当に行きたいよ。」と、Peterは、正直に打ち明けてくれました。ところで、実際は、他にももっと色んなことを、Peterとは話したのですが、それらの内容は、ちょっと個人的な内容となりますので、詳細の公表は、差し控えさせていただきます。
その後、今度は、サイン用に用意しておいたPeterのアルバム『You're The Inspiration: A Collection』の日本盤CDとサインペンを取りだし、「このCDにもサインしていただけませんか?」と、Peterにお願いしました。ただ、私のサインペンは、滑りが良くなかったので、マネージャーさんが、わざわざ滑りの良いマーカーペンを用意して、Peterに手渡してくれました。ところで、CDを手渡した際、Peterは「これって、もしかして日本盤CD?」って訊いてきました。様子から察するに、アルバム『You're The Inspiration: A Collection』の日本盤CDを、初めて実際に手に取って見た、という感じでした。でも、とても嬉しそうで、実際、アルバム・ブックレットだけでなく、CDにもサインしてくれました。
それから、Peterに、一緒に写真を撮ってくれるようにお願いしたところ、快く一緒に写真のポーズをとってくれました。そして、Bruceが写真を撮ってくれました。
その後、Peterは、マネージャーさんに、私にグッズか何かをプレゼントしてあげてくれ、と言いました。それを受けて、マネージャーさんが素早く用意してくれたものが、なんとラミネート・バックステージパス でした。しかも、Peterは、ご丁寧なことに、その裏面にもサインをしてくれました。ですので、日本語で「ありがとう!」と言ったところ、なんと、Peterも「ありがとうございます」と、日本語で返してきました。そうなんです! Peterは、まだいくつかの日本語を覚えていたのです! そして最後に、Peterは、部屋を出る前に、「来てくれてどうもありがとう!」と言って、私を抱きしめてくれました。
こうして、至福の時間もたちまち過ぎ去ってしまいました。とはいえ、the Fraze Pavilionにおける今回の貴重な体験は、一生忘れないでしょうし、Peterがラミネート・バックステージパス裏面に書いてくれたように、またすぐにでも会える事を願ってます。それも、できれば、次はここ日本で!