Waterfalls: Taka's Hemisphere

Meet the Bruce Hornsby

 
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2001年6月10日、ブルース・ホーンズビーはソルト・レイク・シティにあるRed Butte Gardenで野外コンサートを行いました。私は、10年以上彼の来日公演を楽しみに待ってきましたが、残念ながらまだ日本で彼のコンサートに行ったことはありません。で、ついに彼の演奏を観に渡米することを決意し、ticketmaster.comでチケットを購入しました。ということで、その日はついに生まれて初めて彼の公演を観れるというだけでも特別だったのですが、結果として、それ以上に特別な日となりました。というのも、ついにブルース・ホーンズビー本人にも直に会うことができたからです。ということで、その日に何があったのか書きたいと思います。
 

 
その日は、午後3時頃に会場前に到着しました。というのも他のどこに居ても全く落ちつかないからです。しかし、既に何人かのファンの方達がゲート前に並んでいたので、私も後ろに並びました。
 

 
午後4時頃、ブルース・ホーンズビーとそのバンドによるサウンドチェックが始まり、二曲(「Hot House Ball」と「On The Western Skyline」)のリハーサルが行われました。サウンドチェックの間、私はフェンス越しに彼の様子を見に行きました。すると、まさにブルース・ホーンズビーがいるではありませんか!暫く眺めた後、列に戻り、聞こえてくるサウンドチェックの演奏を楽しんでいました。サウンドチェックは午後4時30分頃に終わりました。なので、またフェンス越しに彼の様子を見に行ってみると、なんと、ブルースがフェンス側のすぐ向こう正面にいるではありませんか。ただ、ブルースは誰とも話したがらないかもしれないとふと思ったので、一応、傍にいた別のブルース・ファンの方達に、呼んでもブルースは答えてくれるかなぁと聞いてみました。すると彼等は「遠くからはるばる観に来たんだから、呼べば、少なくとも握手くらいはしてくれるはずだよ。」と答えてくれました。なので、「ブルース!ブルース!日本から観に来たよ!」と呼びました。するとブルースは振り返り「うそでしょ!」と答えたのです。なので、「本当です!日本からコンサートを観に来たんです!10年以上も来日公演に来てくれないから、しびれを切らして、ついにはるばるここまで来ることにしたんです。」と言いました。すると、ブルースが私の方へ歩み寄ってきてくれたので、CDとサインペンを取りだし、「サインしていただけませんか?」と尋ねたところ、「いいよ!」との返事でしたので、フェンス越しにCDを渡して、その際に「Takaと言います」と自己紹介しました。斯くして、ブルースは次のようにサインしてくれました:
 

 
その時はもうあまりの興奮に、ちょっと舞い上がってしまっていました。実際、両足も興奮のあまりブルブル震えていましたし。それから、ブルースは「握手しよう」と言って手を差し出してくれたので、フェンス越しに握手しました。それから、「一緒に写真もお願いしたいんですが」と言って、傍にいた他のブルース・ファンの方に撮影をお願いしたところ、快く引き受けて下さりました。
 

 
で、「ありがとう」と言ったところ、ブルースは手を振って答えてくれました。その後、傍にいた他のブルース・ファンの方達も、良かったねと称えてくれました。
 
しかし、先程のハプニングも束の間、ブルースがなんとベーシストのJ.V. Collierと共にゲートから出てきたので、再び、「ブルース!ブルース!」と呼びながら走り寄っていったところ、なんと「やあ!Taka」って答えてくれるではありませんか。そうなんです! ブルースは既に私の名前を覚えてくれていたのです!で、「もう一度一緒に写真を撮らせてもらいたいんですが」とお願いしました。ただ、今度はブルースとJ.V.と私以外誰も周りにいなかったので、一度は二人だけで写真を撮ろうとしましたが、結局、J.V.に撮影をお願いしたところ、J.V.も快く引き受けて下さいました。
 

 
で、「ありがとう」と再度、お礼を言ったところ、「握手しよう」と言って、ブルースが手を差し出してきたので、握手しました。別れ際に「また後で会いましょう!」と言ったところ、ブルースも、またね!と手を振って答えてくれました。
 
斯くして、ブルース・ホーンズビー本人との感動的な出会いは終わりました。あのブルース・ホーンズビーと直に会うことは私の生涯の夢の中の一つであり、サインを貰うことも念願でした。とにかく、私の人生における大きな夢の一つがかなったので、ブルースとその他協力してくれた方達には感謝の意を申し上げたいです。
 
因みに、コンサートの方はというと、実に素晴らしかったです。実際、公演はほぼ三時間近くにもわたりましたし、幸い、私は3段ある階段席の3段目を確保できたので、野外でのコンサートを十分に堪能できました。それに、ブルースの名人芸的ジャズ風のインプロヴァイズした演奏は実に見事なものでしたし、「The Way It Is」や「The End Of The Innocence」、「Mandolin Rain」といった僕のお気に入りの曲も聴けましたので。因みに、セット・リストは次のようなものでした:
 

1. Piano Intro/Great Divide
2. Hot House Ball 
3. On The Western Skyline 
4. Big Stick
5. Shadow Hand 
6. King Of The Hill 
7. Comfortably Numb (Pink Floyd Song) 
8. The End Of The Innocence 
9. White Wheeled Limousine
-------short break------
10. The Way It Is
11. Carry The Water 
12. Jacob's Ladder/The Way It Is
13. The Tide Will Rise 
14. Sugaree (Greatful Dead Song)
15. The Valley Road 
16. Another Day 
-----------encore-------
17. Mandolin Rain/That Would Be Something/Black Muddy River 
18. Cruise Control

 

 
その夜は、観客も素晴らしくて、会場はまるで陽気なガーデン・パーティーのような雰囲気でした。実際、コンサート後半までには、観客全員がブルースの奏でる音楽に酔いしれて陽気に踊りまくっていましたし。それに、ブルースはアコーディオンで「Jacob's Ladder」を演奏中、僕に気づき、「そこにいたか!」ってな感じで僕を指してくれました。勿論、僕も手を振ってそれに答えました。このように、公演はその夜、熱狂的に続きました。 ということで、実に素晴らしい公演でした。 その日、ソルト・レイク・シティのRed Butte Gardenで起きた出来事は決して忘れないでしょう。


Concert photos - Red Butte Gardens, Salt Lake City, UT .. June 10 2001
 
 

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